法人向け・共用レンタルサーバー 比較

更新履歴
更新:2023/07/07
制作:2019/07/02

法人向け・共用レンタルサーバーの比較

法人向けの共用レンタルサーバーは各社たくさんあるし、利用する側としても個人企業から大企業まで規模や業態も多様だし、どのプランを比較&採用していいか難しい問題です。
 ここでは、共用レンタルサーバーを展開されてるKDDIウェブコミュニケーションズの「CPI」と、本ホームページで紹介した「さくらレンタルサーバー」と「エックスサーバー」の 3社を取り上げます。

お勧めするプラン 比較

CPI、エックスサーバー、さくらレンタルサーバーの3社の共用レンタルサーバーのプランで比較してみました。

(注意)価格は解り易くするため 1年で契約した場合で算定してます。

■レンタルサーバー 3社の人気プラン 比較
 さくら
(ビジネス)
エックスサーバー
(スタンダード)
CPI
(SV-Basic)
無料お試し2週間10日間10日間
初期費無料16,500円
(税込)
無料
月額
(1年契約の時)
2,183円
(税込)
4,180円
(税込)
4,180円
(税込)
年額
(1年契約の時)
26,191円
(税込)
50,160円
(税込)
50,160円
(税込)
ディスク容量

600GB

(SSD)

300GB
(SSD)
500GB(*1)
300GB(*2)
マルチドメイン400個無制限10個(*3)
WordPress
簡単インストール
MySQL200個無制限5個(*3)
独自無料SSL○(*4)
電話サポート
バックアップ○(*5)○(*6)○(*7)

*1:主契約ドメインは500GB(ウェブ300GB、メール200GB)
*2:マルチドメインは10環境分(1ドメインごとにウェブ100GB、メール200GB)を標準提供
*3:数値が少ないのは共用サーバーで「安定して稼働」「停止しない」ように割り当て数を減らしてサーバーの負荷を抑えるためでしょうか?
*4:主契約ドメイン分が無料提供で、それ以外は有料オプションとなります。
*5:バックアップ&ステージングから スナップショット機能 Snapupで、最大8個までバックアップ・復元できます。
*6:会社側で自動的にサーバー領域(過去14日分)、MySQLデータベース(過去14日分)のデータがバックアップ(自動バックアップ)
*7:SmartReleaseのバックアップ (自動バックアップ 30世代)

CPI

CPIの共用サーバー(SV-Basic)について表示してます。共用サーバーなのに専用サーバーに近い構造になっています。
なお、前シリーズ(ACE01)に比べてマルチドメイン、MySQLの値が少なくなっているのは安定性や快適性を追求した結果でしょうか?

転送量が無制限

転送量が無制限で、繋がりやすく、常に快適にネットを運用できます。肝心な時に出てくる「503 エラー」も出にくくなります。
因みに「503エラー」とは、Server Temporarity Unavailableのことで、一定の時間内でのアクセス数の上限に達したことでシステムがハングアップしてエラーを返すことです。

トラフィックを緩和

ウェブとメール、それにコントロールパネルが分離したサーバー設計なので、各々の利用特性に適した運用ができ、アクセス集中に強い設計になっています。

サイト運用の手間が省ける独自機能(SmartRelease)

なんと言っても 、30世代の自動バックアップとリストア機能。それに、テストサーバー(ステージング環境)を標準提供で、公開がスムーズに行えます。

主なSV-Basicの仕様

無料お試し10間無料
初期費用無料
月額(1年契約の場合)4,180円(税込)
年額(1年契約の場合)50,160円(税込)
マルチドメイン10個
デスク容量

主契約ドメイン
(*1)

ウェブ300GB (SSD)
メール200GB

マルチドメイン
(*2)

ウェブ100GB (SSD)
メール100GB
メールアカウント1,000アカウント以上
CMSインストーラーwordPress
EC-CUBE
MySQL5個
独自無料SSL○ (*3)
バックアップ自動バックアップ
30世代 (*4)
手動バックアップ
テスト環境○ (*4)

(*1)(*2)最初の契約のドメインが「主契約ドメイン」、2つ目以降のドメインが「マルチドメイン」となります。合計で最大10個までとなります。

(*3)主契約ドメインで CPI SSLサーバー証明書が一枚無料

(*4)Smart Releaseの機能
 ・データの同期が容易(公開環境とテスト環境)
 ・自動バックアップは標準搭載
 ・ボタン1つでリストアが可能(例えば、サイトが壊れた時などに使用)

●CPIの共用レンタルサーバー

シェアードプラン SV-Basicが新プランへと生まれ変わりました

大規模なサイトから、企業サイト、ネットショップまで、数多くのユーザーにご利用いただいております。

「SV-Basic」の分離構成
 ・ウェブ領域
 ・メール領域
 ・バックアップ領域

エックスサーバー

キャンペーン情報

エックスサーバーの共用レンタルサーバーの3つのプランを比較してみました。

 スタンダードプレミアムエンタープライズ
無料お試し10間無料10間無料10間無料
初期費用
(1年契約の場合)
16,500円
(税込)
16,500円
(税込)
16,500円
(税込)
月額
(1年契約の場合)
4,180円
(税込)
8,360円
(税込)
12,540円
(税込)
年額
(1年契約の場合)
50,160円
(税込)
100,320
(税込)
150,480
(税込)
ディスク容量300GB
(SSD)
400GB
(SSD)
500GB
(SSD)
マルチドメイン無制限無制限無制限
簡単インストールWordPress
EC-CUBE
MariaDB無制限無制限無制限
独自無料SSL
電話サポート
バックアップ

エックスサーバーからの お知らせ

・「ホームページ無料制作サービス」の提供開始  –  エックスサーバーをご利用のお客様に、ホームページ(コーポレートサイト)を無料で作成する「ホームページ無料制作サービス」の提供が開始されました。国内最大級の画像素材サービス「PIXTA」が利用でき、「WordPress(ワードプレス)」を用いて作成します。

・他社サーバーでご使用のWordPressを最短 5分で移行できる「WordPress簡単移行」機能の提供が始まりました。

● エックスサーバーの法人向けサーバー

 「アクセス耐性」と「表示速度」でビジネスを一歩リードする。

 

さくらのレンタルサーバー

さくらのレンタルサーバーの ビジネス向けの2つのプランを比較してみました。CDNを利用した新機能「コンテンツブースト」が注目!

 ビジネスビジネスプロ
無料お試し2週間無料2週間無料
初期費用無料無料
月額
(1年契約の時)
2,183円
(税込)
3,929円
(税込)
年額
(1年契約の時)
26,191円
(税込)
47,143円
(税込)
ディスク容量600GB
(SSD)
900GB
(SSD)
マルチドメイン400個500個
簡単インストール
WordPress
簡単インストール
EC-CUBE
MySQL200個400個
独自無料SSL
SNI SSL(ネームベース)
IPアドレス
電話サポート
バックアップ
コンテンツブースト

バックアップ: バックアップ&ステージングから スナップショット機能 Snapup(サイトタイプ:WordPress)で、最大8個までバックアップ・復元できます。

新機能「コンテンツブースト」で処理能力をアップ

さくらのレンタルサーバに新機能「コンテンツブースト」が2020年6月10日(水)より稼働。これはCDNとさくらのレンタルサーバを自動連携し、ウェブサイトを高速で安定して表示します。
  • Webサイトの表示の高速化
  • アクセス集中時でも表示が安定
  • 転送容量の制限を気にせず運用
  • 頻発する503/ 502エラーの解消
ちなみに、CDN(Content Delivery Network)とは加入者の利用するサーバーのデータを高速のCDNサーバーへとキャッシュし、CDNサーバーがデータの配信を肩代わりする技術です。大量データ配信に特化しており、大量配信用の広帯域回線、高負荷に耐えられるハイスペックなサーバーです。

●さらに速く、快適に「さくらのレンタルサーバ」
・2022年2月16日にリリースされた新サーバーでは、SSD化をはじめとした機材の刷新によって、当社従来サーバーと比較して5倍の高速化を実現しました。
・WordPressなどのCMSも快適に動作します。

 

レンタルサーバーに関する用語集

共用サーバー / 専用サーバー

共用サーバーとは、1台のサーバーを複数のユーザーで共用する形態のレンタルサーバーです。共同で使うので使用料が安く簡単に利用できるメリットがあります。ただ、1台のサーバーを共同で使用するので他の利用者の影響を受けてしまうデメリットがあります。
他方、専用サーバーとは1台のサーバーを 1ユーザで独占利用するレンタルサーバーです。サーバー1台を丸ごと利用できるので共用サーバーのように他の利用者の影響を受けずに利用でき、サーバーの設定が自由に行えます。その反面、専用サーバーは月額使用料、初期費用が高価ですし、サーバーの運用知識がなければ最悪の場合サーバーが乗っ取られるなどセキュリティ面での危険があります。
ちなみに、アクセス数が月間 10万ページビューを超えるようだったら共用サーバーから専用サーバーに変更する目安と言われてます。

root権付 / マネージド

この言葉はサーバーをまるごと1台借りる時に使われます。1台まるごと自分自身が思っているように使用するときは「root権付」、レンタルサーバー会社に管理してもらって利用だけしたいときは「マネージド(管理)」を選択します。
rootとはサーバーの管理用ユーザー名、root権付とはこのrootというユーザー名を使ってサーバーを管理できることを言います。root名とそのパスワードがわかれば何でも出来てしまい、盗用されると大変危険です。
 ちなみにroot権付サーバーを運用するには
(1)rootが外から見えなくすること
(2)最も外部から狙われるメールサーバーは特殊な方法を使って防御すること
(3)WAFなどを導入してセキュリティを高めること
など、root権付サーバーを使う時は十分注意が必要です。

SmartRelease

CPIが独自に開発した「アップロード」と「バックアップ」がワンクリックで可能になるサーバーツールで、CPI共用レンタルサーバー「シェアードプラン SV-Basic」に標準装備(無料)されています。
 具体的には、ファイルを転送、自動でバックアップ、それにテストサイトを公開サイトに簡単に移転など便利なツールです。

Snapup

Snapup(スナップアップ)とは、スナップショット機能によるバックアップや、ステージング機能、リリース機能などを利用できるサーバ管理ツールです。

スナップショットは、サイト情報、データベース、WordPressなどのウェブサイトを構成する情報を、世代やディレクトリごとにスナップショットという単位でバックアップする機能です。更新ミスなど万一の場合にも、スナップショットを取得した当時のデータで復旧することができます。

ステージングは、公開前のサイトや既存サイト更新の動作テストを行うためのステージングサーバを簡単な操作で利用できる機能です。CMSやプラグインのアップデートなど、運用に影響が出る可能性のある作業も、ステージングサーバの環境で気軽にテストすことができます。

リリースは、ステージングサーバで確認が完了したサイトをそのまま本番サーバとして公開することができる機能です。

独自SSL

SSLとは、インターネット上で流れるデータを「暗号化」して第三者にデータを覗かれたり盗まれないようにする仕組み(プロトコル)で、Webサイトの「所有者の証明」を行います。また、独自SSLとは、独自ドメインに対して設定するSSL(サーバー証明書)のことです。

 近年、GoogleがSSL化を推奨しており、また、ブラウザがSSL接続時にアドレスバーに「保護された通信」と表示させ、そうでない時は「保護されていません」と表示させます。

サーバー証明書にはドメイン認証(DV)、企業認証(OV)、それにOV認証を発展させたEV認証(EV)との3種類がありますが、暗号化という点ではどれも同じです。違いはドメイン認証(DV)はドメインの認証のみ、企業認証(OV)は企業名など実在証明を加えたもの、EV認証(EV)は実在証明をさらに厳格にしたものです。

 有料の独自SSLサーバー証明書はたくさんありますが、無料独自SSLサーバー証明書は数が少なくISRG(Internet Security Group)提供の「Let’s Encrypt」がドメイン認証(DV)ながら普及しています。おもに個人や個人事業者、小規模会社が利用されています。ちなみに、この証明書の有効期間は90日間で、その期間中に更新したらその時点から再スタートします。

独自SSLとは SSLサーバー証明書&ハッシュ化アルゴリズム(TLS 1.2 / SHA-2)
このサイトではSSLをよく知っていただくために、特に独自SSLを中心に記述しています。

法人向け・共用レンタルサーバーを選択するポイント

レンタルサーバー会社のホームページの解りやすさ

最初に頼りにするのが、レンタルサーバー会社のホームページです。ところが、このホームページの情報があちこちに散らばっていたら使いづらいですよね。特に法人向け・共用レンタルサーバーを運用するなら数クリックで見たい情報にたどり着けるユーザビリティを考えたホームページであって欲しいものです。

困った時のサポートや資料が得やすい

実際にサイトを制作中にはどうしても解らない事が出てきます。これを解決するには、レンタルサーバー会社に「電話サポート」か「メールサポート」に頼るか、インターネット上で実際にキーワードを打ち込んで検索するしかありません。

 あらかじめ入会する前に、サポートサイトを確認するとともに、インターネット上で「会社名+キーワード」で何か検索してみることをお勧めします。

まとめ:私の結論はこれだ!

ここまで比較して、法人向け共用レンタルサーバー利用するとしたら次のような感想ですかね。

1.普通に安価で、基本的な機能を使いたいとき
 ★ さくら「ビジネス/ ビジネスプロ」プラン

2.使いやすく、多機能で沢山のサイトを使いたいとき
 ★ エックスサーバー「スタンダード/ プレミアム/ エンタープライズ」プラン

3.クレジット決済や、特に安定した運営が求められるとき
 ★ CPIのシェアードプラン「SV-Basic」プラン

こんなところでしょうかね!!

WordPress本に掲載のレンタルサーバー比較
解説本に載っているレンタルサーバーの性能は如何に!
クレジットカード決済に使えるレンタルサーバー
クレジットカード決済代行会社を選んでから、そこに最適なレンタルサーバーを選択しよう!
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